金利の涙 2008 3 2
私は、4年近く前から、金利の正常化を訴えてきました。
しかし、あまりにも逆風が強くて、それが実現することは難しかったのです。
誠に残念であり、悔いが残る思いです。
「無名の私が言っても力がなかったのか」と気落ちしています。
「力が及ばず、誠に申し訳なかった」と、多くの人に、お詫びしたい気持ちです。
「週刊ダイヤモンド 2008 3 1」には、このような記事があります。
64ページ 榊原英資氏へのインタビュー記事があります。
(記者)日本経済は、どうか。財政・金融政策に打つ手なしと、かねて発言している。
(榊原氏)景気は減速し、今年の経済成長率が1%を切る可能性がある。
その時、大きな問題となるのは、政策金利が低く、財政状態も悪いので、
財政・金融政策が、ほとんど発動できないということだ。
(記者)金利正常化が先送りされた痛手は、とりわけ大きい。
(榊原氏)その責任は、日本銀行にだけあるわけではない。
多くのエコノミストが、まだデフレだから上げるべきではないと主張してきた。
だが、マクロ経済的に正しく見れば、景気拡大が続き、物価は安定していた。
本来ならば、2%程度まで引き上げなければならなかった。
金利正常化をサボった咎は、これから必ず出てくるはずだ。
諸外国が政策金利を引き下げるために、金利差は収束に向かい、
かなりの円高要因となるだろう。
円安バブルが、はじける日は近い。